推薦の言葉

この研究会を推薦します

 いま日本では「グローバル人材育成」というテーマがもてはやされ、企業の内外に雨後の竹の子のようにその名を冠した組織ができ、私も多少かかわっているが、育英資金のばらまきのようなものが多く、これで「人材」が育つのかと首を傾げることがすくなくない。

 私は、そのたびにミンツバーク教授の『MBAが企業を滅ぼす』いう、かつての名著を思い出す。 要は、議論のための議論からは人材は生まれないということである。


本研究会を主宰する藤野氏は、一橋大学の社会学部で幅広いソーシャルな知識を学んだ後、IHIに就職し、ブラジルに派遣されてまさに現場でのマンジメントのコツを習得、帰国後は明治の貿易開国を基礎づけた長崎大学で教育と研究に励んできた人物である。

 私は、彼のような人物がグローバル経済・経営のポイントとなるテーマをもつ実務家・研究者を集め、具体的な事例に関して議論のための討議ではなく、その事例をいかにして成功させるかに焦点をおいて研究・教育をすすめることが、日本が今まさに必要としている「グローバル人材育成」の方法にほかならにと考える。
この研究会を大いに推奨したい。


スタンフォード大学名誉シニアフェロー
今井 賢一